2001年1月


1月31日

 何だか過熱報道が繰り返されていますね。

ホーム下に鉄枠、「逃げ場」なし・新大久保駅事故

 東京都新宿区のJR新大久保駅で26日夜、3人が電車にはねられ、死亡した事故で、ホームから転落した男性を助けようとして、男性2人が飛び降りた線路付近には、ホーム下のスペースが鉄枠でふさがれており、“逃げ場”がほとんどなかったことが27日、警視庁新宿署の調べで分かった。同署によると、死亡したのは、埼玉県朝霞市西弁財2の左官、坂本成晃さん(37)、荒川区東日暮里6、韓国人で日本語学校生、李秀賢さん(26)、横浜市緑区竹山1のカメラマン、関根史郎さん(47)の3人。
 調べによると、李さんと関根さんは26日午後7時15分ごろ、同駅の山手線内回りホームで、電車を待っていた際、ホームで酒を飲んでいた坂本さんが転落したのを目撃。坂本さんを助けようと、線路内に飛び降りた李さんと関根さんが坂本さんをホーム寄りに動かそうとしたが、間に合わず、電車にはねられたらしい。事故現場は、下に道路がある高架橋の線路。隣の埼京線と山手線の線路の間は鉄板で仕切られていたほか、ホームの下にある資材置き場などのスペースが鉄枠でふさがれていたという。

 

 ご冥福をお祈りします。

 が、それにしても、この過熱っぷりは異常じゃないですか? 

 だって救出できずに自分も巻き込まれたというのは、どう考えても非業の死でしょう。その行為は確かに賞賛すべきものだけど、その結果を鑑みると、全マスコミをあげての大喝采はやっぱり変。大体、偽善的マスコミ人間とか政治家がそれをやっても、他人の美談を自己投影させて酔ってるだけに見える。
 あ、そうそう。加藤紘一なんかも葬式に参列して、「自分の命を賭けて他人の命を救おうとしたことは、誠に賞賛に値する云々・・・・」て言ってた。政治生命も賭けられない奴が偉そうに言うなって感じです。

 あと、遺族のことを考えると、もっと静かにしてあげたほうがいいと思う。
 ちなみに関根さんの御母堂はこう呟いていた。「相手も救えず、これでは無駄死にだよ」

 まあ、友好的な日韓関係の維持だけを目指した報道っていうんならそれでもいいんだけど、うなだれて涙に暮れている被害者の母親を下から無理やりカメラに収めたりって神経はいつも通り。今に始まった話じゃないけど、ああいうのどうにかならんのかね。

 

 出版社は特にそうだろうけど、キヨスク販売網を持ったJR相手に本気で喧嘩売るマスコミはおそらく皆無なんでしょう。こういう問題点は淡々と報道しただけでした。被害者の英雄視よりこっちの方が重要なのに。


新大久保で10年前転落救助の男性が事故防止策訴え

 JR新大久保駅で線路に転落した男性を助けようとして三人が亡くなった事故で、一九九一年にも同じホームから乗客が転落し、別の乗客に救出されたケースがあったことが三十一日、分かった。駅のホームに設置された非常停止ボタンは、今回と同様、当時も押されることはなく、十年前に救出に当たった東京都八王子市の会社員松居秀好さん(35)は「三人の死を無駄にしないために、事故防止対策の徹底を」と訴えている。
 松居さんによると、転落事故があったのは九一年三月五日の昼過ぎ。今回と同じく、山手線内回りのホームから乗客の男性が線路上に落ち、助けようとホームから飛び降りた中年男性の「だれか手を貸して」との叫び声に、松居さんは「夢中で飛び降りた」という。
 しかし、大人の胸の高さほどのホーム上まで人を担ぎ上げるのは難しく、間もなく山手線の電車が接近。とっさに、男性とともに山手線と並行して走る埼京線の線路とのわずかな空間に避難した。近付いてきた運転士に手を振って合図したが、電車が停止したのは四、五十メートル通り過ぎてからだった。その直後には、背後を埼京線の電車が猛スピードで通過したという。
 松居さんは「今回の事故もわずかな差。あの時は現場が高架橋の上ではなく、山手線と埼京線を仕切る鉄げたがなかったことなどが幸いしたが、風圧と火花で生きた心地がしなかった。ぞっとする」と振り返る。
 非常停止ボタンも押されなかったといい、松居さんは「装置はあっても周知徹底がされていないし、あの時もホームには駅員の姿もなかった」と、JR側の事故後の対策が十分でなかったことを指摘する。
 事故後、JR東日本から感謝状を受けた際、再発防止に努めると説明された松居さんは改めて、「駅員配置の見直しや転落防止用の柵(さく)の設置などを含め、しっかりとした対策を講じてほしい」とJR側に求めている。 (1月31日15:13)

 

 何とはなしにテレビを眺めていたら、朝のワイドショーがこれまたいつも通りに「何故事故現場に駅員がいなかったのでしょうか。JRの管理体制に疑問の声が上がっています」みたいな、いわゆる事件の「物語」化でコーナーを締めていました。そんな中あるワイドショーで、(俺は)見たことないおばちゃんコメンテーターがコメントを求められてこう答えていました。

「犠牲になった二人を褒め称える報道ばかりするのではなくて、きちんと問題点を見つめなければいけないと思うんです。どうしてその場に駅員がいなかったのか、転落した男性は何故酔っぱらっていたのか・・・・」

 ・・・・・・・。

 

 社説を二つ。

1月31日付・よみうり寸評

 「私たちの息子ばかりが大きく報道されたことに、心を痛めています」「韓国の方が日本人を助けたのですから当然のこと」◆李秀賢さんの父母と関根史郎さんの母が交わした言葉が胸を打つ。深い悲嘆の中で、親同士がお互いを思いやっていた。JR新大久保駅の李さんと関根さんの無私と勇気はこの親ごさんの思いやりが育てたのだろうと思った◆二人は多くの人が忘れかけていた大切なもの、無私、勇気、思いやりを、あのとっさの行為で、はっと思い起こさせてくれた。当世のもろもろを思えば、大きな行為だったと思う。李さんの魂は両親の胸に抱かれて海を渡り、故国へ帰った◆日韓のかけ橋になる。それが李さんの望みだった。二つの国の人々のために、実に悲しいかたちではあったが、大きな望みの一端は果たしたと思う◆二人の行為とは対極のことが多過ぎる。東京・世田谷の一家惨殺事件は、発生から一か月が過ぎた。残忍極まる犯人はこの行為の意味が分かるか?◆外務省の機密費流用、KSD事件には無私のかけらもない。恥じ入っているか?


 
被害者の家族がそんな会話を交わしてしまうことには疑問を感じないんですか、マスコミさん。

山手線事故 巨大な「称賛」の渦に戸惑う

「勇気とは何なのだろうか」 26日夜、東京・JR山手線新大久保駅で起きた事故で考え続けていることだ。
 酒に酔ってホームから転落した利用客を助けようとしてカメラマンの関根史郎さんと、韓国から留学中の日本語学校生、李秀賢(イスヒョン)さんの2人が線路に飛び降りた。3人とも電車にはねられ死亡した。身をていして、転落者を救おうとした。自己犠牲を感じさ人もいるだろう。同時に、2人のとっさの行動でもあったろう。 関根さんと李さんの死を悼み、勇気ある行動と称賛する声が広がっている。李さんのホームページに韓国や日本の若者らから寄せられた哀悼のメールは、10万件を超えた。 森喜朗首相が遺族へ贈った書状にも「真に勇気ある行為を心から称(たた)える」と書かれてある。
 まず、自分自身に問う。その時、現場にいたら、2人のように線路に飛び降りただろうか。 思わず惨事から目をそらしただけだったかもしれない。胸の奥底をじっとのぞいて見ると、2人の勇気への共鳴とともに、戸惑いも潜んでいることに気がつく。
 ちょうど同時刻ごろ、埼玉県朝霞市の東武東上線の朝霞台駅でも同じような事故が起きていた。大工さんが線路に転落し、自分ではい上がろうとしたが、電車とホームにはさまれ死亡した。 ホームには利用客は約50人いたが、彼らの行動には戸惑いは、感じなかった。
 事故に巻き込まれ、亡くなった2人の親にとって、かけがいのない息子たちだった。「正義感と責任感がが強く、優しかった」という。
 2人の人柄を伝える記事を読み、中国の孟子が説いた人間が本来持っているという四つの感情を思い出した。惻隠(そくいん)(哀れみ、痛ましく思う)、羞悪(しゅうお)(不善を恥じ、憎む)、辞譲(目上にへりくだり、譲る)、是非(正邪を判断する)である。経験で、よりはぐくまれたのであろう。 亡くなった2人のような人物がたくさんいれば、電車にわざわざシルバーシートを設ける必要もないのだろう。そんな人物を死なせてしまったことの無念さ。2人の行動に対する称賛の渦からは、そんな思いも伝わってくる。
 駅ホームからの転落は、珍しい事故ではない。国土交通省の調べによると、全国で年間130件前後が発生し、30〜40人が死亡している。駅のホームに線路と隔てるさくのホームドアが設けられていれば、せめて転落で電車が自動的に止まる検知マットや線路に避難できる場所があればと、悔やまれる。
 戸惑いを感じることは、もう一つある。それにしても、渦があまりにも大きいことだ。
 私たちは、勇気や善意、正義感に飢えた社会に生きているためだろうかとも、考えたりする。
 自分の身を顧みない自己犠牲への称賛も、大きな渦に含まれているようだ。これには戸惑いより違和感を覚える。 自己犠牲を求め、それが勇気だという。この不幸な事故を何かに利用しようとする思惑さえ伝わってきて、羞悪のなさを感じている。やめてもらいたい (毎日新聞 01-29-23:33)

 

 マスコミ糾弾ページを別に作ろうかなとも思ってる今日この頃。ちゃんと全部のコンテンツを完成させてからにしろって話もありますが・・・・。

 今日の収穫 人権と報道関西の会 1999年12月末、京都・伏見区の小学校で起きた児童殺害事件の話です。

恐ろしかったマスコミ 報道規制許さない取組みを ★岸本英孝さん(日野小学校PTA会長)

 この会場にも、あの事件の時に現地に来ていた人達の顔が見られる。今日は、マスコミには是非考えてもらいたいと思ってやって来た。私たちも関わったこの「マスコミがやってきた」の本は、報道の在り方を改めるうえで、ぜひ参考にしてほしい。
 事件からもうすぐ一年経ち、それにあわせて取材する記者は「子どもたちは、今も影を引きずっているんでしょうね」と偏見を持って聞いてくる。あんたは、そんな子どもたちの顔を本当に見て言っているのか、と言いたい。私たちは今、子どもたちに何ができるかを一生懸命に考えている。毎日「いのちの日」というのを設定して、子どもたちは元気に、仲良く、命の大切さを学んでいる。なのに初めから、「暗い影」というイメージでとらえようとしているのが、今のメディアだ。
 
事件当時は、事件そのもの以上に、洪水のように押し掛けてくるマスコミが怖かった。それらから、何とか守れたのは、学校、地域、PTAが一体となれたからだと思っている。「容疑者自殺」という形で、事件は一か月ほどで一応の終結をみたが、もしあと一か月続いていたら、私たちはとてももたなかったと思う。それほどの緊張感が張り詰めていて、どんなに強固な団結があってもあの一か月が限度だっただろう。
 取材合戦は、特に遺族の心を踏みにじった。本にも書かれているように、
葬儀の際に「お棺の中を映させてほしい」という取材は、特別な意図ではなく、ごく当たり前の態度でなされたものだった。 
 これは、今のマスコミの体質を露呈させている。そんな態度の記者たちが、町じゅうを自由気ままに連日歩き回っていたのだ。
 「売れればいい」の雑誌が、特にひどかった。学校を一周しただけのジャーナリストが、高い塀などに囲まれた学校を「まるで監獄のようだ」と表現していたが、同じような構造の学校は、他にいくらでもある。
 取材の一番のウェイトは、犯人探しに置かれていた。当初は「犯人は少年らしい」とされていたため、近隣の中学生の中に犯人がいる、という前提での取材が行われ、そんな目で見られていた中学生たちは、今も心に痛みを抱えたままだ。中学校長は「生徒らの心の傷を、一体どうしたらいいのだろうか」と、今も悩まされている。
 そんな取材姿勢から、記者らは警察の捜査につきまとった。
「マスコミを巻くのに半日つぶれた」と嘆く刑事もいた。ここまで行くと捜査妨害であり、私たち住民は「こんな事では、事件は終わらないのではないか」という不安に襲われていた。
 安全宣言の記者会見で、私は「この五十日間、私はあなた方に振り回されてきた。それが残念だ」と語ったが、どこの社もその言葉を取り上げなかった。それまでの会見でもそうだが、
記者らは熱心にペンを走らせながらも、私たちがマスコミ批判を述べるとピタリとその手を止め、メモを取ることすらしないのだった。
 私たちは、全記者に訴えたかった。「大事件を抱えた地域では、どんな事にも我慢しないといけないのか」と。そして一年経った。「どうかもう、私たちの地域の名を報道の中で出さないでほしい」という住民の思いを理解してもらいたい。
 最後に、今日一番言いたい事で結ぶ。今、報道規制の動きがある。本当に権力によって規制がなされるのなら、困るのは私たち国民だ。私たちは、国会や権力についての情報を詳しく必要とするからだ。そのような権力側からの規制を防ぐためにも、メディア側は自らのルール作りをする必要がある。

 とある亡国のニュース

載っけるの忘れてたヤツから。

女装し捜査中の警官の胸つかむ、男を逮捕 高知・安芸署

 強制わいせつ事件の捜査のため女子高生に変装していた男性警察官の胸をつかんだとして、高知県警安芸署は23日夜、同県安芸市東浜、土木作業員島崎裕司容疑者(23)を暴行の疑いで現行犯逮捕した。
 調べでは、島崎容疑者は23日午後9時ごろ、安芸市井ノ口甲の県道で、かつらやセーラー服を着けて変装し、自転車に乗っていた警察官(24)にミニバイクで背後から近づき、いきなり右胸をつかんだ疑い。逃走しようとした同容疑者を、この警察官らが追いかけてすぐに取り押さえたという。
 安芸市内では昨年7月ごろから、夜間に帰宅途中の女子高生らが若い男に胸などを触られる事件が10件以上起きており、同署が捜査していた。 (10:50)


 切ないですね、なんだか。

ハムスターに触った子供2人を熱湯につける

 同居中の女性の3歳の長女と2歳の長男を熱湯が入った湯船に入れてやけどを負わせたとして、愛知県警半田署は26日、愛知県武豊町里中、溶接工、西野保容疑者(35)を傷害の疑いで逮捕した。西野容疑者は調べに対し「飼っているハムスターに触ったので腹が立ってやった」などと供述しているという。
 調べによると、西野容疑者は25日午後2時10分ごろ、自宅アパートで、同居中のパート店員の女性(25)の長女(3)と長男(2)にせっかんをするため、2人を裸にして熱湯が入った湯船に抱えて入れ、足にやけどを負わせた疑い。女性は仕事に出ていて不在だったという。西野容疑者は子供2人を自分で同町内の私立病院に連れていき、転送先の同県半田市内の公立病院から半田署に通報があった。2人のやけどは長女が全身の約35%、長男が約40%に及んでいたが、命に別条はないという。


 個人的には、「人を殺す経験がしてみたかった」の方がまだ理解できる。

 

ブランド愛、止まらない ヴィトン昨年度国内売上1千億円

 昨年末のお歳暮・クリスマスシーズン。東京・銀座では、有名ブランドの紙袋が例年になく目に付いた。11月にオープンしたルイ・ヴィトンの松屋銀座店では、1日の売り上げが5000万円を超え、他の売り場全体の合計を上回る日もあったという。開店当初の3日間はのべ1万5000人の客が押し寄せ、入店制限する騒ぎにもなった。
 ルイ・ヴィトン・ジャパン社は昨年の売り上げを集計中だが、1000億円を超えるのは確実。ここ数年、対前年比で10%前後の伸びを続けており「とにかく必死に供給を確保している」と同社。
 世界のブランド市場のうち日本は約3分の1を占めるといわれている。しかし実際は、売り上げの半分から3分の2が日本人、というブランドもある

 

 景気のいい話です。それにしても、日本人てバカなんじゃないだろうか・・・・。

 

 

 久々の教育改革国民会議ネタです。日教組のホームページを覗いたら、ちょっと意外(失礼?)なものがありました。どこまでが真実かつ真意なのかは図りかねますが。

教育改革国民会議報告に関する日教組見解

1.首相の私的諮問機関である教育改革国民会議は12月22日、今年3月からの審議をとりまとめた「教育を変える17の提案」を森首相に提出するとともに公表した。日教組は、中間報告の段階で、子どもや青年の課題、現場の実態をふまえた論議を行うこと、さらに、「教育を政争の具」にしてはならないことを表明してきた。報告の内容や首相などの発言を検討するかぎり、日教組の意向は反映されているとはいえない。

2、
とりわけ教育基本法に関して報告が、「改正ありき」の方向に大きく舵を切ったことについては、「教育を政争の具」にする意図をあらわにしたのではないかとの、強い懸念を冒頭に表明しておきたい。また、提案内容に関しても次のような問題点が存在している。
 それは第一に、
教育改革国民会議自体が行った意見の公募、公聴会での意見などが適切に反映されず、疑問にも応えていないこと。第二に、報道などで伝えられた多くの専門家や、国民の声を無視している点も少なくないこと。第三に、報告自体に記載されているように、委員の意見が必ずしも一致したものではないことである。
 そもそも教育改革国民会議は、首相の私的な諮問機関にすぎない。加えて、
教育専門家を基本的には排除し、文部省関係審議会との整合性もとらずに審議されてきたことを指摘せざるをえない。政策的整合性を欠き、合意なき提案を法制化することには賛成できかねる。

3、今後、法案改正作業や中教審の審議などに舞台が移ることになろうが、子どもや青年の課題をふまえず、国民の声や教育現場を無視しての改革は、決して成功することはない。また、政争の具にするようなことがあれば、21世紀の教育改革は混迷をきわめ、子どもと青年を見失ったものにしかならないことも表明しておく。

4、日教組は、教育改革国民会議が十分に検討することのなかった、社会の現状と今後の変化に関するとらえ方、公教育の役割などに関し、あらためて国民的な論議を起こすことを要請するとともに、日教組の考え方を提起したい。そのうえで改革の方向と施策を見定め、教育振興基本計画を策定するよう要請する。

5、以下に、提案の主要な中身に関して日教組の考えを述べるが、改革の基本的なとらえ方についてまず言及する。
 第一に、
「危機に瀕する日本の教育」とのとらえ方は、あまりにも一面的である。日本社会がつくりあげてきた教育の質の高さを維持しながら、なお現代的な問題点を、冷静に考察する視点をもつ必要がある。第二に、社会の構造的な変化のなかで、どのような社会をつくりあげていくかの展望が示されていない。
 日教組は、21世紀こそ「共生の世紀」として創造すること、そのため、工業化時代にふさわしかった教育システムから、人権や環境、平和、民主主義などを重視するとともに、一人ひとりが自己を確立し、自分と社会、自分と世界を問いながら知的な探求を行うシステムへと転換していくことが重要だと考える。そのためには、教育の質を、格段に向上させる施策が行われなければならない。こうした視点の欠落は、結局のところ提案内容を、悪しき対症療法にとどめる根本的な要因となっている。

6、提案内容で、第一に指摘せざるをえないのは、子ども観・教育観に関係する問題である。奉仕活動をめぐる論議や、「問題を起こす子どもへの教育」、あるいは道徳教育を教科とする提案に端的にあらわれているように、ここには21世紀を生きていく主体的な人間、社会に参画していく人間を育む姿勢がない。家庭教育のあり方にも見られるように、
規定された型にはめこむことが、異様に強調されている。
 日本でも諸外国でも、子どもたちの積極的な面を「固有の力」と評価し、よき方向へと導くことが試みられている。子どもの主体的参加と、共同を基本とする子ども観への転換、子どもの権利条約の実現こそ必要であるのに、このまま「問題を起こす子」に対応すれば、それは、排除に堕していきかねない。

7、第二に指摘することは、教育改革を考える際の基本的な視点とかかわることである。提案は、
「リーダー教育」などを一面的に強調し、大学への飛び入学の拡大や、入学年齢制限の撤廃などを打ち出しているが、ここに大きな教育課題があるわけではないし、このまま実施されれば、高校教育の空洞化や、受験競争のいっそうの低年齢化などを招くであろう。
 
問題は、社会階層間格差の拡大がすすみはじめ、家庭の文化的・教育的力が子どもの教育を決定づける要素が高まっていること。このため、子どもたちの学習に二極化が生じていること。加えて産業構造の変化や企業の採用行動の変化もあり、若年「無業者」が増大していること、などにある。社会の持続可能性を危うくするこうした現状を直視すれば、教育における平等を徹底して追求することが基本に座らなければならない。提案はこうした課題を直視せず、市場原理主義による規制緩和をすべて是とし、社会の不平等や階層格差間格差を拡大する方向で描かれている。

8、第三に、教職員に関係する事柄である。教職員が地域住民とともに学校を改革し、地域の施設として開放・共有し、また、説明責任を果たしていくことは今後の重要な課題である。ただ、提案の全体を流れている教育専門家批判、それをベースにした表彰や評価、配置変えなどの一連の提案には賛成できない。
 圧倒的に多くの教職員は、社会の変容からくる子どもや青年の変化に苦闘しつつも、真剣に日々のとりくみを行っている。休息・休憩がとれない環境、授業の準備が勤務時間内に行えない環境などなど。アメリカには、どれほど多くの専門的な職種が学校に配属され、また少人数編成の授業が行われていることか。こうした例に学びながら、教職員の定員を拡大し、学校の環境を飛躍的に向上させること、教職員の協力・協働の関係をゆたかにつくりあげることこそ提案されなければならない。
 現場教職員の意欲を引き出し、協力をえてこそ教育改革は実現し、学校は改善されていくのである。

9、最後に教育基本法に関して見解を述べる。中間報告以降の審議経過から明らかなように、官邸と政治が主導して提案は「改正ありき」に転換していった。理由が三点にわたって述べられているが、どれも現行の規定を変える積極的な理由とはならない。文化や伝統、あるいは国家の考え方にしても、現行で十分に足りていることである。
 教育振興基本計画にしても第10条を受け、具体的に立案していくことが必要なのであり、基本法改正の理由とはならない。むしろ指摘すべきは、そのような計画をもとうとせず、
教育への公財政支出を低下させてきた国の施策にある。これは一例であるが、教育基本法の理念や条文が、決していかされてこなかったこと、実現されてこなかったことにこそ問題があるのである。こうした視点を含め、論議されることが必要である。

10、以上、教育改革国民会議の報告とそのあつかいを含め、見解を述べた。首相が私的諮問機関を設置し、教育に関する論議を深めていくことは結構ではあるが、改革を論じる際は、子どもと青年の課題、社会の構造的な変化と見通しなどを徹底して掘り下げ、だれもが納得する議論を行うよう要請する。
とりわけ教育は、科学や文化の領域と密接な関連があるだけに、専門家を排除してはならない。
 日教組は現在、「21世紀の公教育を考える委員会」を発足させ、21世紀の公教育の役割、制度を含む学校教育のあり方などを検討している。この提言を一人日教組のものとするのではなく、自治体関係者や保護者、子どもたちと共有し、それぞれが改革の担い手として協働することも追求していく。
 教育改革国民会議の提案は提案とし、再度、新しい中央教育審議会などで根本的な論議を行い、社会的な合意を形成しながら改革をすすめることを強く要請する。ならば日教組は提言も行い、改革の進展にも積極的に協力していく考えである。

 

 細かい点ではツッコミをいれたいところがたくさんあるんだけど、やめておきます。とりあえず、教育改革国民会議の報告と比べると、はるかにこっちの方が現状を認識してると思いません?
 ちなみに「意外」と書いたのは、日教組も国民会議の片棒をかついでると思ってたからです。

 もう一個教育ネタを。

 

優秀な子でもストレスでいじめ

 子どもが抱えるストレスを測り、いじめや暴力などの問題行動の解決手段を探っている日本とオーストラリアの共同研究調査で、優秀でも成績を気にしたり周囲の期待が強かったりする子どもがいじめに走る傾向の強いことが二十七日、明らかになった。「できる子」や「普通の子」がなぜ凶悪犯罪に走るのかがうかがえる初の実証的なデータで、最近の少年犯罪の究明や処方せんにつながる可能性もある。
 これらの研究結果は来月六日、東京都内で開かれる文部科学省の国立教育政策研究所主催の国際フォーラムで発表される。
 調査に使われたのは、主に同研究所が開発した「ストレス・チェックリスト」。友達を仲間外れにした経験や、イライラする頻度などを子どもに尋ね、回答の相関関係などから攻撃的ストレスの強さを測った。
 対象になったのは首都圏近郊の公立小中の四年生から中三の約五千四百人と、豪サウス・オーストラリア州のアデレード市内の同年齢約二千百人。豪側は州立フリンダース大学の協力で実施された。
 日豪で共通していたのは、「悪口をいう」「仲間外し」などのいじめを行った経験と、「いらいらする」などのストレスに相関関係があったことで、両国とも、ストレスが強いほどいじめる経験が増える傾向がうかがえた。
 欧米では、いじめの原因は主に子どもの性格にあり、その遠因は幼児期の虐待も含む親の養育態度や経済状況などにさかのぼると言われる。
 しかし調査では、日豪とも、家庭や学校など、現在の環境がストレスになっていた。教師、家庭、友人関係などが複合的に影響しているが、オーストラリアの子どもが教師から受けるストレスは日本の子どもより少なかった。
 注目されるのは、子どもの「勉強の理解度」と、成績の良い悪いをどう考えているかの相関関係。
 「授業の理解度が高くても成績を気にする」子どものストレスが予想より高く、成績が良くても「競争意識」が過剰だったり、周囲から好成績を期待されたりしていると、強い攻撃的なストレスを持ちやすいことを示すものとみられている。
 一番ストレスが強いのは「授業の理解度が低く、成績を気にする」タイプだったが、「理解度が高くても成績を気にする」子がこれに続いており、「できる子」も決して安心できない状況だった。
 調査をまとめた同研究所の滝充・総括研究官は「攻撃的なストレスの強弱は、自分の成績などをどう受け止めるか、社会がどう評価するかによって影響されると言える。子どものストレスを解消し、問題行動をなくすためには、社会や子どもの考え方、価値観を変化させることが重要ではないか」と話している。
(1月28日03:11)

 

 これを大人達が「予想外の結果」と感じるところに、子供との決定的なズレの一つがあるんでしょうね。事件を起こした少年を「成績も良くておとなしい生徒だったのに」としか評せない大人達。その動かない評価が少年を追い詰めた一因だったということも分からないんでしょうね。

 


1月28日

「アメフトの遺跡」発見? ねつ造の疑いも

 アメリカンフットボールが大昔の北米大陸で行われていたことが裏付ける遺跡が、フロリダ州の海岸で発見され、話題になっている。

 専門家によると、この遺跡を構成する多数の像はアメフットのヘルメット以外に考えられないという。

 ただ同州タンパで28日に予定されているスーパーボウルに合わせて、何者かがねつ造した疑いもあるとして調査中だ。

(11:35)

   
ヘルメット型の像
アメフトのヘルメットか? フロリダで見つかった謎の像=ロイター

 

 いや、有り得ない有り得ない(笑)

 

教研集会で都教育長に「帰れコール」

 日教組の教育研究全国集会が二十七日、東京都内で始まった。江東区の有明コロシアムで行われた全体集会では、祝辞を述べた横山洋吉・都教育長が、会場の一部教員らから「帰れ」「悪魔」などと暴言を浴びせられる場面があった。
 同集会では、開催地の教育長が来賓としてあいさつするのが慣例。だが、横山氏が壇上に立つと、散発的に「引っ込め」などとヤジが飛び始めた。同氏が、「指導力不足の教員には適切な対応が必要。ごく一部でも、児童・生徒への悪い影響があるとすれば看過できない。早急に対策を立てなくてはならない」などと発言すると、一部の教員らがさらにエキサイト。「おまえは間違っている」「ヒトラー」「悪魔」などと叫び、数人が声をそろえて「帰れ」と連呼するなど、約四千五百人(主催者発表)がいた会場は一時、騒然となった。
 東京都はここ数年、教員の「能力主義」を強く打ち出し、「指導力不足教員」を認定して研修を受けさせたり、退職勧告する制度などを導入したりしている。横山教育長はこうした動きの先頭に立っており、組合側からは、「管理強化、締め付けだ」との反発の声があがっていた。 (1月27日22:52)

 

 なーんだ、大人もやるんじゃん、って感じ・・・。

 

たばこ100円値上げで一石三鳥 国立公衆衛生院が試算

 たばこ1箱の値段を100円上げれば、消費量が2割減って肺がんや心臓病などの病気は減少、業者は収入を維持し、税収はアップする――そんな一石三鳥の試算を、喫煙関連病の予防に努めている国立公衆衛生院の望月友美子・主任研究官がまとめ、26日、日本疫学会の研究集会で報告した。
 試算の初期値は、日本の現状に近い20本入りのたばこ1箱の小売価格260円、消費量3400億本、国と自治体を合わせた税収2兆4000億円とし、各種統計や世界銀行の研究報告などを参考に試算した。
 価格や消費量の増減にかかわらず、たばこ製造・販売業者の収入を一定額に維持することを前提に、税収の変化を調べた。
 消費本数は小売価格が上がるほど減った。しかし、税収は1箱540円前後までは初期値より多くなった。とくに、1箱100円の値上げでは、約2兆8000億円の税収になり、値上げ前に比べて約4000億円もの税収アップ。この増加分で、たばこ農家への転作補助の財源をまかなえるという。
 1箱700円にすると、消費量は約870億本と約4分の1になり、税収は約1兆円に半減した。
 これらの試算はいずれも目標の価格まで一挙に値上げした場合で、少しずつ値上げする方法では、たばこ消費の抑制効果が薄れることも分かった。
 たばこの消費は、ニコチンへの依存や習慣化などの影響で、値段を上げても簡単には減らないとされている。しかし、たばこ税率を上げた米カリフォルニア州などでは、税収増加分を禁煙政策に生かして喫煙率が低下し、男性の肺がん死亡率が減るなどの成果が出ている。
 望月さんは「たばこの有害性の科学的な証拠は十分あり、研究者も問題解決のための方法を示すべきだと考えて試算結果を報告した。たばこ論議や政策決定に役立ててほしい」と話す。
 JT広報部は「試算内容を検討していないのではっきり言えないが、1箱100円という値上げ幅では、愛煙家の方々に迷惑をかけることになり、現状では考えられない」と話している。(09:24)


 典型的な嫌煙家であろうことは容易に想像できますね(笑) 喫煙家に向かって「体に悪いんだからやめなさい」としか繰り返せないんだろうな、こういう人って。やめたいけどやめられない人は別だけど、体に悪いことを知らないで煙草を吸ってる奴なんていないよね、今時。
 それにしても誰か、「何故人は煙草を吸うのか」を研究する人間はいないんですかねー。そっちの方が有益だと思うぞ。金の計算とか健康への被害なんて研究はもう出尽くしてるでしょ。実益で解決できる問題じゃないってことがまだわかんないのかなあ。嗜好品なんだから、煙草って。

 俺は何で吸ってるんだろう? 緩やかなる自殺(by セルジュ・ゲンズブール)かな。

 

 話は変わって、国立公衆衛生院を調べてみた。

国立公衆衛生院について

 国立公衆衛生院は、我が国の公衆衛生の改善向上を期すために、公衆衛生技術者の教育訓練及び 公衆衛生に関する調査研究を行うことを目的とする唯一の機関として設立されました。
 その創設は、米国ロックフェラー財団 の援助によるもので、昭和13年厚生省 設置と同時に同省の所管として、その事業を開始しました。
 現在では、この目的を達成するために、国及び地方公共団体ならびに民間団体などにおいて 公衆衛生に関する業務に従事している技術者や、これから従事しようとする人々に対し、公衆衛生 の専門家あるいは指導者として必要な高度の知識と技能を教育するとともに、この教育訓練に必要な 公衆衛生全般にわたる調査研究を行っています。
 大学などを卒業したあとの公衆衛生専門の教育機関としては、我が国唯一の機関で、 世界保健機関(WHO)からは School of Public Health(公衆衛生大学院)として紹介されています。

 

 「我が国唯一」ってのをやたら強調してます。誇るべきことだと思っている節がありますけど、こういう機関が「我が国唯一」って危険な気がします。厚生省のお膝元で、情報操作だろうが揉み消しだろうが簡単でしょうしね。


1月27日

もう一週間以上前のことですけど。

歌手との盗撮ビデオ流出させた元マネジャー手配 韓国

 ソウル地検コンピューター捜査部は15日、韓国の人気女性歌手ペク・チヨンさんの性行為ビデオを金銭取得目的で組織的に流出させたとして、元マネジャーら4人を名誉棄損などの容疑で指名手配した。韓国の通信社、聯合ニュースが伝えた。
 報道によると、元マネジャーは自身とペクさんとの性行為をこっそり撮影したビデオを、インターネットで1本あたり19.99ドルで販売し、流出させた疑い。元マネジャーは偽造パスポートで米国に逃亡中という。
 ペクさんは新曲が常にヒットチャートの上位を占めるなど若者の間で絶大な人気があり、盗撮ビデオは「B嬢ビデオ」として連日、韓国メディアをにぎわわせた。 (22:18)

 これは探さないと、と思ってネットを徘徊したら、結構あっさり見つかりました。記事では有料になってますけど、僕が見つけたところは、普通にただで配ってました。

 喜び勇んで落そうと思ったんですが、こいつが65MBもあるんですよ。65MB。そんな数字聞いたこともありません。一日かかるっちゅうに。

 んで、逡巡しているうちに消えちまいました。今思えば、落としておけば・・・ですかねぇ。

 それにしても、韓国ではADSLが普及しているって話は聞いたことあったけど、日本との差をまざまざと見せつけられた感じです。これから向こう何年で光ファイバーを、なんてやってる日本はアホみたいに遅れてますね。変なところで妙なことを実感するものです・・・。

 んで調べてみました。ここ。トップはこっち

  媒体 速度
(ビット毎秒)
10kbpsを
1とすると
広域通信
電話回線(アナログ) 銅線 (下り) 56k
(上り) 33.6k
5.6
3.4
電話回線(ISDN) 銅線 128k 12.8
電話回線(ADSL) 銅線 (下り) 1.5M
(上り) 512k
150
51
専用線(T1) 光ファイバー 1.5M 150
FWA(P-MP) 無線 10M 1000
FWA(P-P) 無線 156M 15600
携帯電話(PDC/回線交換) 無線 9600 0.96
携帯電話(PDC/パケット) 無線 28.8k 2.9
携帯電話(cdmaOne) 無線 (下り) 64k
(上り) 14.4k
6.4
1.4
携帯電話(W-CDMA) 無線 2M 200
PHS 無線 64k 6.4

 光ファイバーってADSLよりも全然速いと思ってたんだけど、あんまり変わらないんですね。それに、こうやって並べてみると、ISDNなんてはっきり言って論外なんですよね。NTTはまだ大プッシュしてるけど。

 こんなのも見つけました。

 5月26日の高速インターネット・アクセス・サイトに,「爆発的に普及が進む韓国のブロードバンド・サービス。2000年4月時点で160万をうかがう」という記事を掲載した。

 無論,150万超という数字は高速アクセス・サービス全体のサインアップの数であって実際にユーザーが高速サービスを利用しているかどうかは別である。とはいえ,1998年からの2年半弱で150万というのは驚くべき数字だと思う。
1998年といえば,NTTがADSLのフィールド実験を行った年である。当時は,実験後のサービスに期待が集まったが,結局,ADSLによる高速サービスは,まだほとんどユーザーに広がってはいない。NTTによるサービス地域の限定などのため,サインアップさえできない状況のユーザーがほとんどなのである。26日の記事にも書いたが,3月末段階での国内のADSL回線数は,郵政省の発表によるとわずか211回線に過ぎない。また,日本ではCATVが,高速アクセス・サービスとしては最も普及している。これが全国で約22万。1996年10月に武蔵野三鷹ケーブルテレビが日本で初めてのサービスを開始して以来,約3年半かかってここまできた。

 「定額サービス」という意味では,ISDNユーザー向けのIP接続サービスが常時接続で数千円のレベルになり,提供地域も7月には政令指定都市には広がるようだ。
NTTにとっては,投資を続けてきたISDNの設備を生かす格好のサービスであるが,定額ではあっても64kビット/秒では高速サービスとは言い難い。ユーザーの申し込みの状況は順調のようだが,多くの地域で他には選択肢がない状況では,それが真のニーズかどうかは別問題だろう。
 一方でADSLの提供可能地域の拡張スケジュールは,いまだにはっきりしていない。日経ニューメディアの報道によれば,この4月中旬からはNTT東日本は事実上全局でのサービス提供に応じることにしたというが,プロバイダからの申し込みから開通までは5カ月程度かかるという。また,NTT東日本は技術的に可能なすべての局でサービス提供に応じるようだが,NTT西日本はそうではないようだ。東京めたりっく通信,イー・アクセス,KDD,日本テレコム,DDI,TTNetといったNTT以外の事業者もDSLサービスの提供を始めつつあるが,サービス提供地域は全社ほぼ同じ。ADSLは,NTTがサービス提供を認めた地域に限られているので,それも当然のことである。これでは競争とは言えないだろう。
 4月以降は,ADSLサービスを提供する事業者が増えたことや,3月までは助走期間とも考えられることなどから,導入のペースは加速するとは思われる。それでも,現実的には1年で100万単位のユーザーを増やすのは容易ではない。ちょっと前のことになるが,東京めたりっく通信の小林社長がある全国紙のインタビューでこう語っていた。「1日1000ユーザーにインストールするとして,実働20日なら1カ月に2万ユーザー。1年で24万ユーザーにしかならない」---。つまり,全国いたるところでサービス提供が可能な状況の下で,事業者が何社も存在しなければ,急速な立ち上がりは不可能なのである。しかし現実は,「いたるところに何社も」どころか,「NTTが指定した地域に数社」なのである。しかも,東日本は申し込んでから5カ月,西日本は提供地域を限定---。これでは,多くの人にとっては「ADSLは待っていてもしかたのないものです」と言われているようなもので はないか。(中略)
 韓国の場合は,政府の役割が大きいことを忘れるべきではないだろう。例えば,
新築の大型マンションにはインターネット環境の整備を義務付ける,全国に1万5000件ものインターネット・プラザを造る,パソコン購入などの補助金を出す,学校へのインターネット環境を整備する,通信事業者に対してADSLの料金水準を指導するなど,国を挙げて取り組んでいるという。誤解されては困るのだが,そのやり方自体はいかがなものかとは思う。市場での競争はどうなっているのか,裁量行政の行き過ぎではないのか,という懸念はあるが,1998年から2000年3月末までで150万という数字には,日本が211であるだけに,ある面で強い説得力がある。(後略)

 韓国の「パソコン購入などの補助金を出す」政策と日本の「パソコン講習に補助金を出す」政策って、似ているようでぜんぜん違うよね。日本のほうは、単なるじいさんばあさんへのご機嫌うかがい・・・・。

 下線引いた部分も、競争原理が働かない上に整備が進まないよりはマシかなとは思う。

 最後にここ

1. 光ファイバ信奉論が日本を遅らせている。

 問題のひとつは、日本独特の光ファイバ信奉論=銅線軽蔑論だ。いつかは各家庭まで光ファイバが引かれるべきであり、ADSLは暫定的なソリューションだから、ADSL普及は控えたほうがよいという論だ。これは、光ファイバが架設されるまでは、ISDN(64Kbpsまたは128Kbps)で我慢するべきだという論でもある。
これがADSLの普及で韓国に負けている根本理由ではないだろうか?

 今国会に上程されたIT基本法案では、2005年までに3000万所帯が高速で、1000万所帯が超高速で、インターネットに常時接続できるようにするという目標を掲げている。ここでいう超高速とは、30Mbpsから100Mbpsと規定しており、明らかにアクセス回線として光ファイバを想定している。問題は、高速回線の速度に関する定義だ。この法案では高速回線の速度の方は規定していない。従って、高速回線とは、ADSL、CATVだけでなくISDNも内包することになる。ISDNの64Kbpsで高速と言えるだろうか? 64kbps/128kbpsレベルとメガbpsレベルでは、もたらすITの効果は質的に異なることが分からないのだろうか? ISDNは、歴史的役割は終わったとして、これ以上の展開を停止し、替わりにADSLを普及することを、IT基本法案で明言するべきだ。
 とにかく、光ファイバ時代まで、ISDNで我慢させようという思惑が背後に感じられる。
ADSLだと工事ビジネスにならないが、光ファイバならなるという公共工事業界の思惑が見え隠れする。ベンツでないと車でないと言って、カローラを売らないようなものだ。

 光ファイバそのものは、価格が安い。しかし、その工事費が馬鹿にならない。工事費の殆どは人件費だ。いつまで経っても安くなる訳ない。この工事費を誰が負担するのだろうか? 一般消費者が負担するわけがない。 財政難の中で税金で負担するのは難しい。 従って、家庭からの光ファイバアクセスは、IT基本法案の思惑と違って、普及はしないと思う。この工事費を勘案すると、既存の銅線そのまま使ってのADSLの方が現実的だ。ADSLのモデムは、大量生産でこれから安くなる可能性がある。しかも既存の回線を使うので、回線架設工事費が要らない。
 家庭までのラストワンマイルはADSLまたはCATV、そして光ファイバは幹線(局間回線)に使うという使い分け論が、日本以外の国々のコンセンサスだ。

実は、日本の大都市にはたっぷり光ファイバ回線が既に引かれている。しかし、その光ファイバ回線の70%は使われていないと言われる。幹線だけ充実して、ラストワンマイルをおざなりにしてきたからだ。


1月26日

女装し捜査中の警官の胸つかむ、男を逮捕 高知・安芸署

 強制わいせつ事件の捜査のため女子高生に変装していた男性警察官の胸をつかんだとして、高知県警安芸署は23日夜、同県安芸市東浜、土木作業員島崎裕司容疑者(23)を暴行の疑いで現行犯逮捕した。
 調べでは、島崎容疑者は23日午後9時ごろ、安芸市井ノ口甲の県道で、かつらやセーラー服を着けて変装し、自転車に乗っていた警察官(24)にミニバイクで背後から近づき、いきなり右胸をつかんだ疑い。逃走しようとした同容疑者を、この警察官らが追いかけてすぐに取り押さえたという。
 安芸市内では昨年7月ごろから、夜間に帰宅途中の女子高生らが若い男に胸などを触られる事件が10件以上起きており、同署が捜査していた。 (10:50)

自民PRポスター、「金太郎」ネックで差し替え

 自民党広報局が作製し、年明けから全国各地で張り始めた党のPR用ポスターが、急きょ差し替えられることになった。
 問題のポスターは、「自民金太郎、デビュー 新世紀も、自民がやります」をキャッチフレーズに、パソコンを抱えた「金太郎」が卵の殻を破って走り出す図柄となっている。
 ところが、十八日に開かれた同党選挙対策小委員会で、「『金』太郎はまずい。まるで金権体質と自己PRしてるみたいだ」「金太郎あめの連想で、切っても切っても同じ体質と野党から批判される」とやり玉に挙がった。
 「ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団」(KSD)の政界工作事件が自民党を直撃しているだけに、「最悪のタイミングで、野党に揶揄(やゆ)される材料を自ら提供した」(党職員)格好だ。約五万枚印刷し、すでに都道府県連などに配布してしまったが、選対小委のクレームを受け、今は差し替え用のポスターを急いで作製中という。(小林 弘平) (1月20日23:01)

 少しは自覚してるらしいです。


1月15日

 この日が成人式だったのは一昨年前までだっけ?
 とりあえず、冬の風物詩、新成人VSおっさんをお送りします。

私語やめぬ新成人に立腹、市長が式辞放り出す

 成人式での新成人のマナーが低下している問題で、埼玉県深谷市で六日行われた式場であいさつに立った新井家光市長が、私語をやめない新成人たちに腹を立ててあいさつを取りやめ、式辞を書いた紙をステージ上に放り投げる場面があった。新成人からは「私たちもうるさかったが、式辞を放り出すのはひどい」と反発する声も。新井市長は「毎年、成人式に参加するたびに憤り、さみしい思いで会場を去る。せめて大人としてのルールを守ってほしい」と語りかけた。
 
 式典は、同市総合体育館で午後二時から三十分間の予定で始まり、新成人約千三十人が参加した。しかし、開始直後から、おしゃべりをやめなかったり、携帯電話で話したりする新成人が目立ち、国歌や市歌の斉唱にも大部分が参加しない状態。式辞で壇上に立った新井家光市長は「三十分の静寂も守れないのか」とマイク越しに大声で会場に呼びかけたが、会場は静まらず、「おめでとうという式辞を読む気にもならない」と手にしていた式辞を足元に放り投げ、自席に戻った。その後、来賓の祝辞や新成人の言葉などの行事が淡々と進んだが、市長は終始、苦々しい表情だった。
 同市は昨年から式を「式典の部」と「歓談の部」に分け、式典の部を短縮するなど対策を取っていた。
(1月6日20:42)

荒れる成人式、キレる首長 大二郎知事は「出ていけ!」

 新世紀初めての「成人の日」の8日、各地で式典が開かれた。東京都・三宅島の新成人が島民とともに復興を誓う一方で、会場で酒盛りや騒ぐなどして来賓が怒りをぶつける式典も相次いだ。
 
 高知市の成人式では、来賓としてかけつけた橋本大二郎高知県知事があいさつに立つと、約3000人の参加者のうち数人が「帰れ、帰れ」と手拍子を打ちながら連呼した。知事が「静かにしろ」「出ていけ」としかっても、逆に「お前が出ていけ」と言い返した。知事はあいさつで「彼らもこの日を恥ずかしく思い出す時が必ず来る」と話した。
 
 高松市で開かれた成人式では、新成人の男性十数人が最前列で持ち込んだ酒やビールを飲み、一部は壇上の増田昌三市長に向けてクラッカーを数発鳴らしたり、投げつけたりした。取材中の記者がロビーで若者から暴行を受けて顔などに軽いけがをし、高松北署が傷害容疑で捜査を始めた。
 
 最後まで祝辞を読み上げた増田市長は「目立ちたがってやっていることなので、挑発に乗ればかえって面白がると思い、無視した」と話した。
 
 香川県観音寺市の市民会館であった成人式では、新成人代表の男女2人が「誓いの言葉」を述べている最中、白いプラスチック製の弾(直径5ミリ)数発が壇上に飛んだ。おもちゃのピストルをだれかが撃ったらしい。けが人はなかった。
 
 宮崎県延岡市では、式の出席者が同級生を焼酎(しょうちゅう)の一升瓶で殴り、延岡署に逮捕された。式が終わった後、無視されたことに腹を立て、トイレに連れ込んで殴ったという。
 
 埼玉県川口市の成人式「はたちの集い」には、市教委側が事前に要請して警察官25人が会場周辺で待機した。昨年の式典終了後、一部の若者が騒いだためだった。
 
 市側は「一部の若者の間で『成人式会場で騒ごう』という申し送りがあるようで困ったものだ。礼儀は守ってほしい」と話している。
 
 全島避難が続く三宅村の成人式は、東京都立川市のホテルで開かれ、島出身の28人が出席した。長谷川鴻村長は「噴火のたびに村は克服して復旧を遂げてきた。みなさんも七転び八起きの根性で力強く生きてほしい」と激励した。
 
 前田大漁さん(19)は島最年少の農家で、八王子市に避難している。2年前から観葉植物を育ててきた。「島へ戻れても、またゼロからのスタート。もう一度農業をするか、実は迷っています」。成人式の祝賀会では迷いを吹き飛ばすように、「島の復興に向けて頑張りたい」と叫んだ。(23:31)

 成人式だから騒ごうという発想で、これ見よがしに会場で一気飲みしてたり、誰か殴ったりてのは、酒鬼薔薇とかネオ麦茶と変わらない幼稚な発想だと俺は思う。単なる「目立ちたい」願望から発生しているだろうから。

「出ていけ」と一喝 成人式で橋本高知県知事

 高知県の橋本大二郎知事は8日、来賓として出席した高知市の成人式で騒いだ十数人の新成人に「出ていけ」と一喝し、来年から出席しない意向を明らかにした。代わりに祝辞をインターネット上に掲載し、希望者とは個別面談するという。知事は「彼らもこの日を恥ずかしく思い出す時が必ず来る」と話した。
 
 高知市内の県民体育館で開かれた式典には新成人約3000人が出席。松尾徹人市長に続き、橋本知事は約5分間、情報化をテーマに話した。市長の時は騒ぎにならなかったが、知事の話の途中、十数人が「帰れ、帰れ」と手拍子を打ちながら連呼した。知事が「静かにしろ」「出ていけ」としかると、逆に「お前が出ていけ」と声が飛んだ。知事が「会場の人たちはどう思いますか」と問いかけると拍手が起きたが、一部の若者は「言いたいように言わせてくれ」などと言い、退出しなかった。
 
 式後、橋本知事は「来年は、成人を迎えた記念に知事と会いたいという人がいるなら、2、3時間スケジュールを空け、知事室などで話したい」と述べた。
 
 橋本知事は1992年の高知市の成人式でもざわつく新成人に「静かに人の話を聴いてはいかがですか」と怒った経緯がある。その後、高知市は式典開始後は会場の扉を閉鎖するなどの改善策を取ってきた。(18:45)

 何かこれは大人の方が尊大じゃありませんか? 
 成人式に突然橋本大二郎にしゃしゃり出て来られて、「君達は今日からようやく大人の仲間入りです」ってな具合にやられたら、ほとんどの高知市の新成人は「おまえの世話になった覚えはねぇよ」と思うはずです。まあ、世話になったといえば世話になったのかもしれませんが、そんなもんリアルじゃないんです。自分が無事に成人になったのは、親とか教師のおかげだと思うのが普通で、急に壇上に現われたテレビでしか見たことないような奴に「おめでとう。これからの社会はITが重要だから」とか言われてもありがたみの欠片もないし、「おまえよりは、絶対ITを使いこなせる」と思うに決まってますよね、きっと。

 だから、帰れコールぐらいはやったっていいと思うんです。どこまでが許容されるかっていう線引きの根拠はあんまりないんですけど、自己責任さえ持てれば「おまえの話は聞きたくない」って意思表示ぐらい許されていいと思うんですけどねえ。成人なんだから(笑)

抽選制不評、成人式ガラガラ マナー向上狙った静岡市 リンク先不明 とりあえずasahi.com

 昨年の成人式でのマナーの悪さに怒った静岡市の小嶋善吉市長が、自由参加制から「事前申し込み抽選制」による記念植樹とコンサートに衣替えした同市の成人式が7日、開かれた。しかし、記念植樹への参加を申し込んで抽選で選ばれた300人のうち約180人が欠席するなど、寂しい成人式になった。見直しを進めていた小嶋市長は「9割は参加すると思っていたのに非常に残念。今年の方式でも不満があるようならばやめればいい。来年は全く白紙だ」と渋い顔だ。
 
 「成人式にあるまじき態度。1000万円もの税金を使って続けるべきか疑問だ
 
 昨年の成人式翌日、おしゃべり、携帯電話での話などのマナーの悪さに怒った小嶋市長は記者会見で怒りをぶちまけ、廃止を含めた見直しを指示した。
 
 これを受けて市教委が市民アンケートなどをしたところ、継続派が半数近くを占めたうえ、呉服商などからの猛烈な抗議を受けて継続が決まった。内容は新たに「記念植樹」と「記念コンサート」の2部構成。植樹は定員300人の抽選制、コンサートは事前申込者に限って参加を認める方式にした。
 
 その結果、新成人5877人のうち、植樹に566人、コンサートに1700人余りが応募。ところが、この日の植樹の参加者は121人、コンサートへの参加者も700人足らずだった。
 
 新成人の評判もさまざま。「厳粛な雰囲気でよかった」という声がある一方で、「一生に一度の行事なのに参加者を絞ったら友だちに会えない」と不満の声も目立った。 (22:38)

 結局成人式は大人の都合なんですか? 「成人式をやって欲しくないんであれば、やめちゃえばいい」とよく大人達は言ってますけど、嘘っぽいですね。

成人式でクラッカーの5人を逮捕 高松

 高松市の成人式で祝辞を述べていた増田昌三市長に向けてクラッカーを鳴らすなどし式を妨げたとして、高松北署は11日、出頭してきた同市鶴市町の無職亀山直起容疑者(20)ら5人を威力業務妨害容疑で逮捕した。5人は「おもしろ半分で騒いだが、大きく報道されるなどして、大変なことをしたと反省している」と供述しているという。
 
 そのほか逮捕されたのは同市東山崎町の防水工梶原健司(20)、同市紙町の建設作業員森岡正継(20)、同市香西本町の会社員池畑祥(20)、同市の塗装工(19)の各容疑者。
 
 同署の調べでは、5人は8日午後1時半ごろ、成人式のあった高松市福岡町4丁目の市総合体育館で、祝辞を述べていた演壇上の増田市長に駆け寄ってクラッカーを打ち鳴らしたうえ、クラッカーの打ち殻を投げつけるなどしてあいさつを中断させ、式の進行を妨害した疑い。
 
 同市の成人式では、取材中の山陽新聞記者(35)が出席者から暴行を受ける事件も起きたが、これについて同署は5人は関係していないとみている。
 
 高松市は、増田市長が身体的な危機感を与えられたうえ、成人式の進行を妨害されたとして、10日に市長名で5人を氏名不詳のまま告訴していた。
    ◇     ◇
 高松市の増田昌三市長のコメント
 
 成人式は、一生に一度の貴重な思い出の場であるにもかかわらず、今回は一部の若者たちの言動により、後味の悪い思いをさせて残念だ。今回騒ぎを起こした青年たちには、自分たちの言動がどれくらい多くの人たちの気持ちを傷つけたか、想像して欲しい。また、社会的責任の重みを十分に自覚し反省して欲しい。
(22:09)

 成人式を終えたのに、早生まれは氏名の公表なし。新聞報道がそうなっちまうのは想像に難くないんだけど、成人式ってホントに何なのかね、とは思う。


 書いた日にちは変わりません。量が多いので、ちょっと分けます。

森首相、「賢人会議」に意欲 2月に訪ロも調整

 森喜朗首相は7日、アフリカに向かう政府専用機内で、国会日程との調整がつけば今月下旬にスイスで開かれる世界経済フォーラム年次会議(ダボス会議)に出席する考えを示した。また、ロシアのプーチン大統領と会談するため、2月中に訪ロする方向で調整していることも明らかにした。
 
 森首相は「21世紀初頭における日本の考え方を述べる良い機会になる」と出席に強い意欲を表明。会議で予定される演説については「日本の経済政策に大きな関心が持たれていると聞いている。日本新生のための諸施策を説明したい」と語った。
 
 香港には、給油するために立ち寄った。 (01:16)

 本当に出るんですか? 
 そういえば、拉致された人を第3国で発見なんちゃら発言の時に(だっけ?)、「日本国民に深く浸透している考えだ」みたいなことを口走ってましたねぇ。あなたの考えは日本の考え方ではないんです、絶対に。

森首相、海外でも言いたい放題

【ヨハネスブルク10日共同】森喜朗首相は9日夕(日本時間10日未明)、ヨハネスブルク市内のホテルで南アフリカ在住の日本法人代表らが主催する懇親会に出席。用意したメモを読まず、約30分間、思いつくままにスピーチし「マスコミに悪く書かれている森が来るというので、会場の人出も多いようだ。家内からはこういう懇親会の場ではつい口が滑るから慎みなさいと言われてきた」と、会場の笑いを取った。
 
 同国の自然を称賛した勢いで「昨夜月を見ていて、あまりの美しさに帰りたくなくなった」「いつクビになるか分からないのでうかがった」などと、国内の低支持率を意識したきわどい発言も連発。「皮肉っぽいところがあって、やるなと言われるとやりたくなる」と言いたい放題で、夫人の忠告も効果なし。

ポロリ「支那事変」…出た森失言

 やはりというべきか、森喜朗首相の“失言症”は、新たな世紀に入っても直っていなかった。共同電によると、失言の舞台となったのは、ヨハネスブルク市内のホテル。南ア在住の日本法人の代表らが主催する懇親会に出席して、あいさつに立った時だった。

 森首相は「
私は1937年生まれで大東亜戦争の前、支那事変が起こったときだ」と述べ、現在の教科書などで太平洋戦争、日中戦争と言い改められている用語を口にした。

 21世紀初の“首相問題発言”に関連し、福田康夫官房長官は10日の会見で「森首相も戦前生まれなので戦前教育を受けていることもある。特別な意味があるわけではない。現代で言えば日中戦争だが、
われわれは注意していないとふっと出てしまうことがある」と不適切な表現だったとの認識を示した上で、中国などを軽視するような意図はないと強調した。

 「神の国」をはじめとした一連の失言で批判にさらされてきた森首相。一時はスピーチの際、用意された原稿を読むなど、自ら“失言封じ”を行っていたが、この日は「紙はもういいや」とメモを無視。300人の出席に気を良くしていたのか、思いつくままに言い放った。

 「マスコミに悪く書かれている森が来るというので、会場の人出も多いようだ。家内からはこういう懇親会の場では、つい口が滑るから慎みなさいと言われてきた」と会場の笑いを誘う中で、予告通り?口が滑って問題発言が飛び出した。

 首相は「昨夜月を見ていて、あまりの美しさに帰りたくなった」「いつクビになるか分からないのでうかがった」などの軽口を連発。「皮肉っぽいところがあって、やるなと言われるとやりたくなる」と言いたい放題。「話が長くて申し訳ない」と言いながら、予定時間を大幅に超えて約40分にわたった独演会。智恵子夫人の忠告の効果はなかったようだ。

 ≪党内「またか…」≫自民党内には、森首相が「いつクビになるか分からないのでうかがった」と発言したことに対して「また失言した。こんなことだと“3月政変”になる」との批判が相次いだ。副幹事長らが集まる党本部の幹事長室でも話題になった。副幹事長の1人は「首相周辺には注意できる人がいない。参院選を控えており、発言には十分配慮してもらうよう幹事長室として官邸に申し入れたい」と記者団に述べた。党内には「2001年度予算成立と引き換えに辞任、という可能性も出てくる」(主流派の中堅議員)との過激な意見や「アフリカ(訪問)で気分が良かったとしても、そういうことを言い始めると本当になりかねない」との懸念も出ている。

 ≪鳩山代表「情けない限り」≫民主党の鳩山由紀夫代表はこの日午後の記者会見で、森喜朗首相の「支那事変」発言について「歴史的事象に関して“支那”という言葉をあえて平気で使っている。国家主義的な発想が頭の中に常にあるから、そのような言葉が気を許した途端に口をついて出てしまう」と批判した。また「このようなことが常に中国を刺激してしまう。あるいは国際的な日本の立場を極めて悪くしてしまうのは情けない限りだ」と懸念を示した。

 

 もう免疫つきすぎて何とも思わなくなってるかもしれん。マズイ徴候ですねぇ。

 ところで、赤フォントにした福田君の発言。これは一見さらっと流してしまいそうだけど、その実とんでもないこと言ってませんか。「言ってはいけない言葉だけど、ぽろっと出ちゃうこともあるんで、それは勘弁してね」って、差別される側に対する配慮が全くないですよね。

 それとも、年を取るってのは、そういう配慮をするための体力がなくなるってことなのかしらん。

 

 それから、赤ちゃんの誘拐とかKSDの話で隠れてるけど、こういうのって結構異例なことで、もっと注目されていいと思う。

<青少年対策法案>民放テレビ各局のキャスター有志が「反対」 (毎日新聞)

 参議院自民党などを中心に立法化が準備されている「青少年社会環境対策基本法案」に対して、民放テレビ各局のキャスター有志6人は15日、東京都千代田区内で記者会見し、「法律に基づく公権力の放送番組への介入を制度化するもので、制定に断固反対する」との声明を発表した。

 声明を出したのは真山勇一(日本テレビ)、筑紫哲也(TBS)、安藤優子(フジテレビ)、蟹瀬誠一、田原総一朗(テレビ朝日)、斉藤一也(テレビ東京)の各氏で、それぞれ「個人としての行動」という。

 会見で筑紫氏は「青少年保護という通りの良い名前をつけているが、マスコミを制御したいという意図がある」。田原氏は「現状でも私の番組への権力の干渉は日常的だ。テレビ局も、介入を招かないように、低俗だと批判される番組を問題にすべきだ」などと語った。 [毎日新聞1月15日] ( 2001-01-15-20:06 )

 

「ゆとり教育」の見直しはせず、充実を 文相が年頭会見

 知識を教え込むことを減らし、子どもが自分で学び考える力を伸ばそうと文部省が進める教育改革について、町村信孝文相は5日、年初の記者会見で、「さらにしっかり進めていく」と路線転換の考えがないことを明言した。「学力低下」論など向かい風が強まっているが、基礎の大切さを強調しつつ「ゆとり教育」を堅持する方針を示した。
 
 文部省はかつての「知識詰め込み」を反省し、ここ20年ほど、子どもにゆとりを与える方向で改革を進めてきた。2002年度からの新しい学習指導要領で小中学校は、教育内容を基礎基本に厳選して3割減らし、完全週休2日にかえる。だが、一方で最近、大学生らの「学力低下」や小学校の学級崩壊などは、こうした「ゆとり教育」が原因という指摘も出始めた。
 
 これに対して、町村文相は「内容は減らすが、基礎基本は徹底する。それはいわずもがな。ゆとりと言うと何でもありというのは誤解だ」と反論。文部省は習熟度別授業や少人数授業を提唱しているが、これも分かりやすい授業のためだと説明した。
 
 また、新指導要領の目玉である「総合的学習」について「先生たちが考えて、子どもが考える力を身につける時間にしてもらいたい。科目として何かを暗記するのでは本来の趣旨に反する。体験学習こそ採り入れて欲しい方法の一つ」と強調した。 (20:55)

 ゆとり教育の功罪については、こういう資料があります。トップはこっち
 ホントに「ゆとり教育」を続けていていいんですか?


1月4日

 基本に立ち返って(?)、他人まかせにいきたいと思います。

 半月ほど前の記事
許永中被告公判 亀井氏関係に1000万円

ジェイ社 亀井氏の妻が大株主

 で、このJALの子会社のジェイ・エス・エスと亀井静香の関係を二年ぐらい前から指摘していたのが、宮崎学氏のホームページ。

日本航空総会屋事件

 ちょっと長いけど、非常に面白いので、是非ご一読を。

 確か、許永中の裁判が始まる前に、運転手が一人死にましたねぇ。三十才ぐらいだったのに、心筋梗塞みたいな死因で、胡散臭いことこの上ないです。まだ、人が死ぬってことを理解できないような子供さんと号泣している奥さんがテレビに映っていて、見てられませんでした。しずかちゃんのせいか?

 俺もこんなことしてると、この世から消されたりするかもしれません・・・・。

10年前のチラシで客殺到 デパート用意の景品足りず

 「2001年の初売りの日、このカレンダーをお持ち下さい。10年間お待たせ! の感謝を込めてすてきなプレゼントを差し上げます」。神奈川県内で営業するデパートの岡田屋モアーズの横浜、川崎両店で2日、10年前に発行された、こんなチラシを持った人たちが、プレゼントを求めて詰めかけた。
 チラシは、同デパートが1991年元日の新聞に折り込んだ広告。この年から2002年までの1枚のカレンダーになっていて、その下の部分に冒頭の文が小さく書かれている。
 プレゼントは絵皿時計。両店とも300個用意したが、10年後の「約束」のためにチラシをきちんととっていた人は予想以上に多く、それぞれ約600人が来て、プレゼントは品切れになった。
 持参されたチラシはほとんどがきれいに折りたたまれていた。「額に入れて飾っていた」「台所に張って毎日見ていた」という人も。男性客の1人は「手帳に入れてしまっていた。自分もよくまあ覚えていたけど、不況による業界再編時代の中、お店もよく残っていたなあ」と言っていた。
 両店では、品切れになった人には後日郵送することにし、その場ではおわびに商品券1000円分とお菓子を配った。
 横浜店の営業部は「店も忘れないように当時の責任者が全従業員に説明し、担当者の間では代々引き継ぎもした。それにしても、こんなに多くのお客さんが覚えていてくれたとは。驚きました」と話していた。(13:00)

 特にコメントなし(笑)

中国系外国人差別ビラ

・バックや旅行カバン等を所持している中国系外国人がいる。
・中国系外国人が携帯電話で話をしている。
・中国系外国人が運転する車が駐車している

等を見かけたら、神奈川警察署に通報を。


・・・・・・噂には聞いてたけど凄いです、これ。

 ちなみに私、二年ぐらい前まで横浜市に住んでいました。親父の会社の独身寮だったので、結構色んな人がいました。どう見ても、結婚できないから独身寮にいますって人とか、俺と同じように親父が単身赴任で仕方なく寮にいる人とか。んで、その中に中国とか韓国の人とかもいたんです。30人とかそういう単位で。何ていうか忘れたけど(技術交換事業とかそんな感じ)、そういうアジア系の優秀な人を日本に連れてきて、技術やら何やら仕事のノウハウなんかを教えようという発想が企業の中にあるらしいんです。別に俺の親父の会社だけじゃなくて、それなりに海外進出をしている会社は大抵。

 人件費の比較的安い国の人材を育てようという、日本企業のいかにもな商業的発想かもしれないですけど、それを割り引いても、そういう人材の交流は色んな意味があると思うんです。でも、それを一発でぶち壊しちまうようなビラですよね、これは。
 あの寮にいた、少なくとも神奈川県警よりは優秀であろう中国系外国人の方たちが、反日感情を持って祖国に帰るなんてことにならないで欲しいと願う次第。

 

今日のオマケ。

きょうの漏り首相

 


1月3日

 あけましておめでとうございます。まあ、年が明けたからって、別に何にも変わりゃしないんですけどね。

 二十一世紀だなんだとバカ騒ぎできる連中が羨ましいです。皮肉でも何でもなく。ただ、年始だからという理由だけで「今年こそは○○するぞ!」とか目標を掲げちゃうような人間にはなりたくないです。多分そういう奴に限って、何もしなかったりするんだろうしね。

 閑話休題。

 渋谷駅でガラスの屋根から転落した阿呆の中の一人が、俺と同じ学校の奴らしいです。ネットで名前と一緒に流れてました。23才らしいので、今年の春から就職ってとこだと思います。どうなるんでしょうか。知らない奴だからどうでもいいですけど、怪我と病気だけは気をつけようと反面教師に思ってみた次第。

 もっとどうでもいい話に「インパク」のパンクがありますか・・・・(苦笑) でもそれだけアクセスがあったってのは驚きですね。プレステ2のときとかは、さもありなんだったけど、漏り君のあの冴えない宣伝でよくもまあ・・・・。

 でも、こういうのって解決しようがないんですかねえ。

 そういえば昨春の就職活動中に、選考結果をホームページで発表するって企業がいくつかありました。専用ページを設けてたからアクセスの数も予測できるし、学生によって発表時期をずらしてたから、パンクなんてありえないと思うでしょう? だけど、いとも簡単にパンクしてた。IBMとか。

 なんだかなあ・・・・。


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